Do it yourself

  • 2010/11/08(月) 15:41:39

   
 あがた めのお 作 長編冒険小説 連載中

     「イカルスの墜落」 → こちら   

bricolage


Do it yourself というのがボクラの世代の合言葉だった。

なんでも自分でやってみる。やってやれないことなんかない。

大衆消費社会となった現代へのそれが反抗だった。

社会はどこまでも分業化し、なんでも専門家がやってくれる。

欲しいものは専門店やデパートやスーパーへ行けばなんでも手に入る。

ひとりの人間は巨大な社会の無数の仕組みの中のたった一つの歯車でしかない。

消費社会の中のひとりの消費者にすぎないことはどこかとてもさびしさを感じさせる。

大衆消費社会はどこか物足りなく人間性を喪失している。

自分で材料を買ってきて自分でなんでも作る。道具も買って、アトリエも作り、図面を引いて、寸法に切り、組み立てる。

そこには喜びがある。ゼロから作ることにはなんと深い喜びがあることか。

好きで器用なヤツにはそれができる。でもみんながみんな器用とはかぎらない。

そこで、友達が3人寄ってアイデアを出し合い、カンタンに組立ができるキットを売りだしたらどうかとなった。庭の隅のガレージで始めた。

けっこう評判がよかった。

どの材料も寸法に切ってあって、ボルトとナットで締めるだけで、本棚、机、ほとんどの家具ができる。使う道具といえば、3ミリぐらいの径の6角スパンの5センチくらいの長さのL字型のミニ・レンチだけだ。

これ一本で材料に開けてある穴にボルトとナットを突っ込みレンチで締めるだけだ。30分ほどでどんな家具も出来てしまう。

スエーデンの若者3人が起業した IKEA は初めの頃若者にしか人気が無く、大人は安ものと馬鹿にしていたが、いまやスエーデンを代表するグローバルな大企業になってしまった。

  あがた めのお の長編小説 連載中

   「イカルスの墜落

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